<練習試合:鳥栖2-1蔚山現代>◇20日◇鹿児島・鴨池陸上競技場◇35分×2、30分×1

 サガン改めシャッフル鳥栖!?

 鹿児島キャンプで鳥栖の岸野靖之監督(50)が、大胆なコンバートに挑戦している。20日、アジア・チャンピオンズリーグに出場する蔚山現代(韓国)との練習試合では、これまでボランチとサイドハーフが主戦場のMF登録の高橋を主力組の右サイドバックで起用。このオフ2度目のテストでも球際に強い守りと積極的な攻撃参加で新境地を開いた。

 今季テーマの1つでもあるサイド攻撃に新たな光が見えた。「今のサッカーはサイドバックが起点になることが多い。今日もチャンスがつくれてよかった」。主力で臨んだ3本目13分には右サイドを突破。ゴール前まで持ち込み、決定機をつくった高橋に、岸野監督も「サイドでボールを持てる人がいると(プレーが)落ち着く」と高評価だ。

 この日、元日本代表DF山田はボランチでプレー。FW登録が同時に5人プレーした控え組でも、谷口が本職でない左サイドで2得点するなど、登録ポジション以外でプレーする選手が続いた。「どこでも結果を出して、レギュラーに食い込んでいきたい」と谷口。定位置をリセットしたコンバート策で、鳥栖が課題の得点力不足解消を狙う。