<練習試合:川崎F3-2山形>◇21日◇宮崎市国際海浜エントランスプラザ◇45分×3

 川崎Fの「仮想ACL日程」調整は、どっちつかずに終わってしまった。宮崎2次キャンプ最終日、山形と練習試合を行い3-2で勝利も、主力のAチーム同士が戦った1、2本目は、ミスから失点し1-1。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を想定し、今月はAチームによる練習試合を週中、週末と週2試合のペースで組み、開幕まで4試合だった昨年を上回る7試合も行うが、6戦を終え2勝2分け2敗。MF中村ら代表組が途中合流した後は、1分け2敗といまだ勝利がない。

 関塚監督は「(合流の遅れた)代表組と故障中の選手がいる。練習しながら試合できればいいが、無理を感じた」と不安を吐露した。過密日程を体に覚え込ませるつもりが、逆に練習不足を招いた。全体のラインをコンパクトに、攻守にバランスを取るというコンセプトも浸透しきっておらず、この日の1本目の35分にはDFの乱れから同点弾を許した。3月7日のJ開幕まであと2週間。同監督は選手との会話を増やし、チームの成熟度を高めていく考えだ。