次の目標はJFL昇格 !

 札幌は4日、昨季まで所属した池内友彦氏(31)と、昨季まで京都U-18コーチを務めていた古川毅氏(36)を育成部スタッフとして招聘(しょうへい)、札幌大のコーチに派遣すると発表した。池内は、同大生で構成される「札幌大GOAL

 PLUNDERERS(ゴール・プランダラーズ)」が目標に掲げる11年度までのJFL昇格へ、選手としても奮闘していくことを誓った。

 池内がピッチ内外でチームを引っ張る。この日の記者会見で「選手としてもやっていける環境を与えてもらった。入った中で刺激を与えられれば」と選手を兼任する方向性を明かした。学生の指導だけでなく、今季から道リーグ1部に参戦する札幌大GPの一員として結果を残し、JFL入りがかかる全国地域リーグ決勝大会につなげる構えだ。

 鹿島、札幌でのプロ13年の経験をフルに生かす。現役時はDFとして、前線への指示などを買って出た。2月15日の初指導直後はコーチ業に戸惑ったが、選手を兼任し「ゲームの中で指示をするコーチングの感覚ができ、吹っ切れられた」と二刀流の手応えをつかんでいる。

 札幌から昨年11月末に戦力外通告を受けた。J2クラブからオファーがあったが、将来を見据え指導者の道を選んだ。「戦力は厳しいけど、何とかしなくてはいけない」。“現役生活”は、まだまだ終わらない。【長島一浩】