<J1:川崎F2-0大分>◇第14節◇20日◇等々力

 J1最下位大分が、ついにリーグ11連敗を喫した。約1カ月ぶりのリーグ再開となったアウェー川崎F戦に0-2と完敗。中断期間中に戦力を整備する予定だったが、主力4人がケガで離脱。ベストメンバーが組めずに一方的に攻められ、負の連鎖からかイレブンのモチベーションも最後まで上がらなかった。延長戦が廃止された03年以降のワースト記録をまた更新し、温かく見守ってきたアウェーサポーターの一部も激怒した。

 アウェーでは今季最多の大分サポーター約1000人が駆けつけたが、勝利への必死の願いとは裏腹に、選手の士気は最後まで上がらなかった。

 13日のナビスコ杯新潟戦(東北電ス)で、公式戦17戦ぶりの勝利を挙げた。勢いに乗りたいところだったが、リーグ戦再開を前に主力のMFエジミウソンと金崎、FW高松、DF深谷の4人がケガで川崎F戦を欠場。シャムスカ監督が思い描いていた「主力復帰で反撃」という青写真の崩壊に、イレブンの動揺が見えた。

 そんな状況下で、また連敗が伸びた。3トップを核にした川崎Fの超攻撃的な布陣に翻弄(ほんろう)された。前半26分にFWレナチーニョに先制ゴールを許す。集中力が切れた後半16分にも、フリーのレナチーニョに2点目を奪われた。攻めても不用意なパスミスを連発。狂った歯車が戻ることは無かった。

 この日の2失点で、リーグ最少を誇った昨季の24失点を早くも上回った。GK西川は「(今週の)練習試合から声もなくなっていて、いつもと違う感じがしていた。去年は失点してもパスミスは少なかったのに…」。そしてDF森重も「技術的な問題というより、精神面の問題」とナビスコ杯を制し、リーグ4位まで躍進した昨季との違いを指摘した。

 この日の敗戦で、クラブ側が残留ラインに想定した勝ち点「40」がまた遠のいた。残り20試合を勝率5割で乗り切っても勝ち点は「34」にしかならず、原強化部長は「1試合もムダにできないのに相当痛い。選手は(連敗続きで)どうしていいか分からなくなっているみたいだ」と肩を落とした。試合終了後、日ごろは温かく見守るサポーターの一部が激怒。難局を打破するには、どんな形でもいいから白星をつかむしかない。【菊川光一】