コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(51)が2日、異例のゲキを飛ばした。札幌・宮の沢で行われたこの日の紅白戦開始前、主力メンバー11人を集めると、指揮官から思わぬ一言が飛び出した。石崎監督は発言の詳細は明かさなかったが、DF趙は「監督自身が“結果が出てないのは自分の責任だ”と言われた。韓国ではないこと。あの熱さを自分たちも感じないといけない。みんな申し訳ない気持ちでいっぱいになった」と神妙な面持ちで話した。

 ここ5試合未勝利の低迷を自らの責任にあるとわびた異例の陳謝後には、監督が1人輪を離れ、今度は選手だけで3分間の話し合いをはさみ紅白戦がスタート。練習場に張り詰めた空気が漂った。監督にここまで言われて発奮しない選手はいない。MF藤田は「監督は僕たちのために一番いいサッカーをやらせてくれている。結果を出せない自分たちがもっと責任を感じなきゃいけない」と厳しい表情を見せた。

 監督の発言の真意は分からないが、選手の危機感を高めたことは間違いない。これが吉と出るか凶と出るかは、選手の発奮次第だ。【永野高輔】