コンサドーレ札幌が緊急事態に陥った。DF趙晟桓(27)が腰の打撲のため、6日に札幌・宮の沢で行われた練習に参加せず、別メニュー調整となった。7日の状況次第では、8日のアウェー愛媛戦を欠場する可能性が出てきた。前節4日の水戸戦で退場したDF西嶋弘之(27)も出場停止とDFがそろわず、紅白戦も実施できなかった。

 6戦未勝利中と結果が出ない上に訪れたアクシデント。ランニングだけで早退した趙は「(腰は)まだ痛い。試合は分からない」と厳しい表情を見せた。サブ組のDF柴田も右足痛でチーム練習には不参加。石崎監督は「いないからといって選手が増えるわけでもない。構想はある」と淡々と話すも、吉弘とセンターバックを組む代役候補はJ未経験の堀田のみという厳しい状況だ。

 さらに練習途中でMF藤田が右もも裏の張りを訴え、水戸戦欠場のFW宮沢も右ふくらはぎ痛で筋トレのみと、攻撃陣にも負傷者が続出した。浮上を狙う後半戦初戦を前に、早くも試練が訪れた。【永野高輔】