柏MF大津祐樹(19)が、代表クラスとの直接対決3連戦を制し、代表入りをアピールする。19日のG大阪戦ではDF安田、25日の鹿島戦ではDF内田とトイメンで対決し、持ち味の力強いドリブルを前面に出して、1対1の場面で圧倒した。8月2日の神戸戦はDF石櫃が相手で、3人とも岡田ジャパンのメンバーだ。「相手うんぬんより、プロの選手として1対1で絶対に負けたくない気持ちは強い」と気合を入れた。

 「目指すのは南アフリカW杯だし、Jで結果を残せば、いつかは岡田さんも見てくれる」。今まで岡田監督とは縁がなかった。同監督が指導した4月のU-20(20歳以下)日本代表合宿に選出されたが、直前のリーグ戦で脳振とうを起こし、辞退した。31日には、岡田監督率いる同代表が韓国入りするが、大津は柏からブロックされたため、呼ばれなかった。直接アピールするチャンスはチーム事情で逃したが、リーグ戦で活躍して岡田監督を振り向かせればいい。

 しかも神戸戦は代表で左MFを任されている大久保がいる。「ビデオで見た感じでは、すべてが僕よりうまい。勉強したい」。W杯南アフリカ大会で、岡田ジャパンの秘密兵器になるため、まずは神戸戦で腕試しする。【盧載鎭】