J1山形のスーパーサブコンビが、お疲れモードのG大阪を撃破する。2日のG大阪戦を前に、MF財前宣之(32)と赤星貴文(23)が必勝を期した。ともに7月31日の紅白戦では、主力組でプレー。持ち前のキープ力で、後方からの攻撃参加を促した。

 2人が「その時」に備える。DF石川が「前に収まるから攻め上がれる」と話すように、選手の信頼が厚い財前と赤星。「押し込まれても我慢すれば、後半にどうなるか分からない」と財前が不敵に笑えば、赤星は「チャンスをつくるのが僕の仕事」と武者震いだ。

 7月29日のナビスコ杯横浜戦から中3日で迎える、G大阪の足が止まる終盤こそ、2人の時間だ。今季リーグ戦で財前が途中出場した5試合は、4戦で勝ち点を奪い、赤星にいたっては途中出場の全3戦で勝ち点をゲット。7月11日横浜戦と、同26日の新潟戦は1点を追う状況で2人が投入され、勝ち点をもたらした。上り調子の「残り20分男」が、金星ゲットを演出する。【山崎安昭】