横浜は8日、今季中の補強を断念した。複数の選手と交渉してきたが、まとまらず、この日にすべての交渉を打ち切った。開幕前からシーズン中の補強をにらみ、オフには大きな補強をしていなかった。当初はエスパニョールに移った日本代表MF中村俊と、得点力のある外国人FWの獲得を目指していた。中村俊の獲得に失敗した後は、中盤でリードできるMFを中心にリストアップしてきた。

 ただ、若手選手が成長していることもあり、場当たり的な補強ではなく、確実にチーム力向上につながる各国代表クラスに照準を合わせていた。結果的に補強はできなかったものの、若手の成長とともに右ひざを故障していたMF河合も復帰が近づくなど、明るい材料もある。今季は、現有戦力で巻き返しを図る。