J1磐田のMF船谷圭祐(23)が、先発入りへ連日の猛アピールをした。12日のJ2岐阜との練習試合に左DFとしてフル出場。11日の天皇杯2回戦高知大戦では後半18分から左MFとして途中出場し、今季初ゴールを決めた。本職ではないサイドバックで公式戦翌日にもかかわらず90分フル出場をし、定位置獲得へ連日存在感を示した。試合を見守った柳下監督は「攻撃力があるから、ボールを持ったときは相手も嫌だろう」と、持ち味を認めた。

 J2鳥栖へ期限付き移籍していた昨年12月、左足脛骨(けいこつ)骨折で長期離脱。今季8月の大宮戦で復帰を果たしたものの、まだ先発での出場はない。左DFの金沢が左太もも裏を痛め、13日に精密検査を受けるため、次節鹿島戦(17日)での欠場が濃厚。復帰以来、左サイドのバックアップとしてベンチ入りし続けてきた船谷は「もうけがの影響を感じず、違和感なくやれている。骨がくっつくまでかなり長かったけど、次の鹿島戦でチャンスがあれば出たい」と、意欲を見せていた。【栗田成芳】