<J2:東京V2-0水戸>◇第45節◇18日◇味スタ

 東京Vは新体制で臨んだ初戦を勝利で飾った。14日に就任したばかりの松田岳夫監督(48)が指揮を執り、2-0で水戸に快勝。元プロ野球選手の高木豊氏(50)の長男で、ユース所属のFW高木俊幸(18)がプロデビューした。

 FW高木俊が鮮烈デビューを飾った。2-0の後半23分から出場。最初こそボールに触る機会がなかったが、40分に初シュートをゴール右に外すと、42分にはGKと1対1になる絶好の機会を得た。これもゴール上に外したが、計4本のシュートを放つなど存在感は際だっていた。

 高木俊は「気持ちが入り過ぎて力んだ。もう少し落ち着いて、力を抜かないと」と反省しつつ「思い切りやれたのでよかった」と手ごたえも口にした。スタンドで見守った豊氏は「スターなら決めるんだけどねえ」と苦笑いしながらも、息子のデビューを喜んでいた。「これで夢は実現し、今後は現実となる。プロは自覚が大切。いろんなことに打ち勝ってほしいね」。プロの厳しさは「小さいころから伝えてきたつもり」という。新体制でのスタートで、スター誕生を予感させた。