大分県の広瀬勝貞知事(67)は28日、倒産危機にあえぐ来季J2の大分の新社長に、代表取締役代行の青野浩志経営企画部長(53)の内部昇格を発表した。来年1月中旬の臨時株主総会で正式決定される。Jリーグに求めている追加融資2億5000万円の条件の1つが「新社長選出」だった。また非常勤副社長に、渡辺正光氏(71=トキハインダストリー相談役)と武田寛氏(62=大分商工会議所専務理事)が就任する。

 青野部長は今年9月に大分県から出向。溝畑宏社長(49)の辞任で12月から社長代行を務め、地元金融機関からの緊急支援取り付けなどに奔走してきた。「23日に知事より社長就任の要請をいただき、大分のためにお役に立てればと決断いたしました」としている。

 大分が追加融資を受けるには、他に縮小した予算案と見直した再建計画の再提出も義務づけられており、今後はそれらのクリアを急ぐことになる。