Jリーグの季節がやってきた。J1清水は6日、敵地・広島戦(午後2時=広島ビ)で今季の幕を開ける。5日、三保グラウンドで最終調整を行い、新司令塔・小野伸二(30)日本代表エース岡崎慎司(23)の「Wシンジ」が得点への強いこだわりを口にした。

 「必ず勝ち点3を取って、帰って来たい」。826日ぶりにJリーグのピッチに立つ小野は、明確な目標を口にした。午前9時過ぎから始まった前日練習。ウオーミングアップのジョギングで先頭を走り、時折、笑顔も見せながら楽しそうにボールを蹴った。最後のシュート練習では、1本目をゴールネットに突き刺し、計3本のシュートを放つと、納得の表情で最終調整を切り上げた。

 小野

 状態?

 悪くない。いい準備ができています。開幕戦は緊張感があるもの。なんでもいいから先に点を取って、チームを落ち着かせたい。1点入ればスムーズに追加点が狙えると思っている。

 日本代表のバーレーン戦(3日)から中2日で広島戦を迎える岡崎も「ぼくの仕事は点を取ること。ゴールに向かっていく」と、自身初の開幕ゴールを宣言。前日は別メニュー調整で疲労回復に努めたが、この日はフルメニューを消化した。代表合宿参加のため、清水での練習時間は限られていたが、新たにホットラインを形成する小野との連係や、チームとの連動に不安はない。

 岡崎

 経験がある人だし、心強い。不安よりワクワク感が強い。伸二さんだけじゃなく、みんな経験を積んで強くなってる。みんなを頼りながら、みんなに頼られるFWとしてやっていきたい。

 超攻撃的システム(4-3-3)を採用、小野の加入、岡崎の成長、6年目長谷川体制の成熟。「あと1歩の壁」を打破するための準備は整った。【為田聡史】