コンサドーレ札幌FWキリノ(25)が、節目のJリーグ50試合目で、助っ人史上初となる2季連続の初勝利弾を狙う。チームは18日、札幌・宮の沢で約2時間半の練習を行った。昨季19得点とチーム得点王のキリノは、21日のアウェー栃木戦での今季初ゴールを宣言した。昨季も第2節鳥栖戦で、初勝利をもたらすロスタイム弾を決めている。自身50戦目で20得点目を挙げ、10年初白星の立役者となる。

 初勝利はオレがもたらす。開幕ダッシュに失敗した札幌を、キリノが上昇気流に乗せる。18日、戦術練習で主力組の2トップに入ったエースは、近藤、中山と相棒を組み替えながらコンビネーションをチェックした。左手甲の骨折は完治していないが「手も足(熊本キャンプで痛めた右内転筋)も問題ない。とにかく点を決めて、勝利に貢献したい」と決意を口にした。

 節目の試合を飾りにいく。Jリーグでの出場試合数は前節福岡戦までで49。札幌に在籍した助っ人では過去4人しかいない、札幌でのJリーグ出場「50」に王手をかけている。「2シーズン目だし、チームの主力としての自覚も出てきた」。活躍すると1年で移籍してしまう外国人が多い中、ビジュ、ダビ、クライトン同様、札幌のために戦う数少ない助っ人として、赤黒愛も芽生えている。

 私生活でもモチベーションを上げる要素がある。17日にエドゥアルダ夫人と生後7カ月の長女エロアちゃんが来日した。チームだけでなく家族を支える大黒柱の意欲は格段に上がっている。「毎試合得点する意識でやっていく」。試合数は減ったが、昨年挙げた19得点の更新を、最低目標に掲げていく。

 開幕戦は右内転筋を痛め不出場。前節福岡戦でそのうっぷん晴らしにいったが、周囲との連係が合わず無得点に終わった。しかし2戦目となる今回、上積みの自信はある。石崎監督が「(近藤)祐介とキリノのコンビはだいぶ良くなっている」と話す通り、この日も近藤からのパスを受けシュートを放つ場面があった。昨季は開幕仙台戦こそ不発も、第2節鳥栖戦で決勝ヘッドを決めている。「2戦目=初勝利弾」の方程式で、チームを勢いに乗せる。

 意地もある。開幕から2試合、得点はMF藤田の1のみ。「FWが2試合無得点というのは良くない。次こそ(点を)取れるようにやっていかないと」。節目の1戦でゴールを決め、流れを呼び寄せにいく。【永野高輔】