浦和が1日、柱谷幸一ゼネラルマネジャー(GM、49)の権限を強化する組織改革を行った。1日付でクラブの組織を再編成し、昨季のチームダイレクター(TD)職を廃止して、柱谷GMが本部長を務める「強化本部」を設立。TDと同列の独立組織扱いだった監督をトップチーム部門に吸収し、下部組織とともに強化本部の傘下とした。

 営業や運営部門の事業本部、普及やレディースのホームタウン推進本部を含め「本部制」を採用するのは08年以来。06年J年間優勝、07年ACL優勝当時に戻した形となる。戸苅淳広報部部長は「強化部門はGMが実権を持って陣頭指揮を執る」と説明した。

 橋本社長は組織内のコミュニケーション促進と効率化を改革の柱に掲げており、柱谷GMに強化部門の指示系統を一本化することで、選手補強や下部組織を含めた若手の育成など、スピーディーな戦力整備が可能になりそうだ。