J2札幌のDF石川直樹(24)が5日、札幌市内の病院でMRI(磁気共鳴映像装置)検査を受け、左脛骨(けいこつ)の強い打撲と診断された。4日の岐阜戦で相手FWと接触し負傷。骨折の疑いもあったが、骨に異常はなく、痛みがひく2、3日後の状況次第では、次節11日のホーム柏戦への出場も可能となった。

 最悪の事態は回避された。石川は5日午後、チームトレーナーとともに札幌市内の病院で精密検査を受けた。強度の打撲という診断結果に「大げさと言われそうだけど、とにかく良かった。ぎりぎりまで痛みをひかせて、使ってくれるのなら柏戦には何としても出たい」と話した。ただ打撲といえども足の伸縮が思うようにできないほどの痛みがあり、歩行には松葉づえを使う状況。今後はアイシングと患部の圧迫、高圧酸素カプセルを利用しながら復帰を目指す。

 報を聞いた石崎監督も「ひと安心?

 そうじゃね。(骨が)折れてたら時間がかかったじゃろうし」と、胸をなでおろした。センターバック陣は、グアムキャンプ中に吉弘が左足長腓骨(ひこつ)筋断裂、箕輪が2月に右足腓腹(ひふく)筋の縫合手術を受け、戦列を離れている。趙も3日の練習中に腰を痛め、この日の練習を休んだ。石川が長期離脱となれば、大きな痛手となるところだったが、未然に回避された。

 佐川和寛チーフトレーナー(33)は「あとは本人が感じる痛み次第。本人もその気でいるし(柏戦は)我慢してやっても問題はない」と話した。主将でもあるDFの柱が、古巣柏との戦いを前に、最悪の事態は免れた。

 

 

 【永野高輔】