苦手撃破を皮切りに、札幌が大型貯金を勝ち取りにいく。コンサドーレ札幌は18日、札幌・宮の沢でミニゲームなどを行った。試合のなかった1週間を終え、19日のオフを挟み、20日から25日ホーム水戸戦(札幌ドーム)へ向け、トレーニングしていく。主将のDF石川直樹(24)は「攻撃という意識をしっかり持ってやれた、いい1週間になった。またしっかり気持ちを高めていければ」と水戸戦までの心構えを口にした。

 開幕から6試合で2勝2分け2敗の勝ち点8。巻き返しには水戸戦から始まり、5月9日北九州戦まで、15日の間に行われる5連戦が大きなウエートを占める。石川は「(ここ2戦)負け、引き分けと来てるから。まずは水戸戦で勝つことが大事。最初にしっかり勝って勢いに乗れば、そのままいける」と言う。5試合中、アウェーが3戦という厳しい日程に打ち勝つことが、昇格ラインに割って入るために、必要になる。

 水戸が相手というのもポイントになる。札幌がJ2で戦った年は、00年から過去7シーズン対戦しているが、勝ち越しているのは2度しかない。ただその2年はいずれもJ2を制し、昇格を勝ち取っている。2試合しか対戦しない今年、まずは札幌できっちり勝ち点3を奪い、データの“後押し”も受けにいく。

 石川主将は「今までの分を取り戻すためにも、(5連戦は)負けなしでいきたい。そのためにも水戸戦は重要になってくる」と声を強くした。ゴールデンウイークが、文字通り札幌にとっての黄金週間になるか。最大の鍵を握る水戸戦へ、まずはしっかり準備を整える。【砂田秀人】