石さんがチームに“猪木イズム”を注入する。コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(52)が28日、札幌市内でアントニオ猪木氏(67)と対談を行った。石崎監督は、あこがれのヒーローとの初対面に「闘魂や戦う気持ちについて貴重な話を聞いた。これをチームに戻り伝えたい」と精神強化への教訓にする姿勢を見せた。

 世界最強の“燃える闘魂”から熱いエールが贈られた。現在15位と低迷する札幌浮上のために猪木は「気合入れていくしかないでしょ!」と断言。シンプルだが、猪木だからこそ説得力がある。貴重な“手土産”をもらった石崎監督は「観客にお願いしなくても応援してもらえるような試合を見せないといけない」と気を引き締めた。

 猪木は石崎監督からクラブグッズの赤いマフラーを贈られ「赤は炎。愛着がある。いい」と話すなど意気投合。石崎監督も昨季のファン感謝イベントで、猪木の決めぜりふを用いて「元気があればJ1昇格もできる。1、2、3、ダァ~!」と叫ぶほどの大ファンだった。それだけに「感激した。素晴らしい人だった」と喜んでいた。

 30日の札幌厚別開幕となる富山戦のPRと、7月末に開催される猪木のプロレスデビュー50周年トークイベントのPRを兼ねた夢トーク。石崎監督は「実はゴンちゃんが来たがっていたんだよ」と次回は“闘魂トリオ”での対面を願っていた。【永野高輔】