コンサドーレ札幌は11日、札幌ドームサブグラウンドで紅白戦を行った。石崎信弘監督(52)は3-5-2システムの左MFに古田寛幸(19)を起用した。今季先発した6試合すべて右サイドでの出場だったが、臨時“異動”。中断前最終となる13日の愛媛戦(午後1時、函館)は、左サイドからのクロスを武器にチャンスメークする。

 藤田、岩沼の両サイドバック離脱で苦しい台所事情を古田の左足がカバーする。この日は左DF西嶋との連係を生かしサイド攻撃を繰り返した。石崎監督は古田の配置転換について「クロスが上げやすい方がいい」と説明。これまでは左利きの古田をドリブルで中に入りやすい右で起用してきたが、今回は利き足を生かしたゴール前への左クロスを増やし、サイドバック不在の弱点を武器に変える。

 3バックで臨んだ5月の東京V、北九州戦はベンチスタートだっただけに、古田にとっては新たな任務。相手サイドバックとの攻防もカギとなるだけに「守備面で引きすぎないようにしたい」と気を引き締めた。