“JFKライン”でリーグ再開初戦勝利だ。コンサドーレ札幌は18日、アウェー千葉戦に挑む。新加入のMF高木純平(27)はベンチ入りが確定。右足首ねんざから復帰した藤田征也(23)は右サイドバックで先発、左足手術から復活したFW近藤祐介(25)もベンチ入りと万全の戦力が整った。J通算500試合目とJ2通算500点のかかった節目の1戦は純平、藤田、近藤の新戦力&復活組で勝ち点3を呼び込む。

 札幌が勝利への新方程式で千葉討ちをもくろむ。巻き返しへの切り札として期待される新戦力高木は17日、合流わずか2日で千葉戦メンバーに入った。「チャンスがあれば、できることをしっかり出せるようにしたい。自分がどんな選手なのかということをしっかり見せたい」。チームメートの特長や戦術も、まだ正確には把握できていない。それでも「それは言い訳にはしたくない。試合をやりながら分かり合えることもある」と気を引き締めた。

 中断前に負傷し、千葉戦出場が微妙だった藤田、近藤の2人も戦列に戻り、攻撃陣に厚みが出た。藤田、高木はサイドからのスピードを生かした攻撃が武器。ともに1列前のMFもこなすユーティリティーさが強みだ。前線でタメをつくれる近藤との強力な“JFKトライアングル”は千葉討ちのカギになる。藤田が「再開初戦だし、気が引き締まる」と言えば、途中出場が濃厚な近藤は「もし出るなら相手が疲れた時間帯。間延びしたところをうまく攻略したい」と闘志を見せた。

 会場のフクアリと“必殺トリオ”は相性も抜群だ。まず高木は清水時代、ベンチ入りしたリーグ4試合全勝。近藤は東京時代の昨季、ナビスコ杯千葉戦で決勝ゴール、藤田は札幌が戦った公式戦3戦すべてに出場し全勝している。「フクアリは相性がいい。再開初戦で1発目を決めて勢いに乗りたい」(近藤)。クラブのJ2得点数は499。節目の500号到達へ、ベストの3人がそろった。

 藤田は先発、高木、近藤の2人は点を取りにいくときの攻撃オプションとしての出場が濃厚だ。まずは、札幌の約2倍となる16戦30得点の分厚い千葉の攻撃陣をどう抑えるか。そして、勝負どころで投入される「J」「K」がFと融合したとき、札幌を上位へ押し上げる大きな勝ち点3が見えてくる。【永野高輔】