磐田の柳下正明監督(50)がターンオーバー制を導入する。29日のアウェーG大阪戦から9月11日のホーム湘南戦まで、ナビスコ杯準々決勝2試合に加え同5日には天皇杯も始まり、14日間で5戦の超過密日程となる。25日の練習後、柳下監督は「メンバー入れ替え?

 必要になると思う。違った大会になるから切り替えも難しいと思うし」と、試合ごとに大量に選手を入れ替えるターンオーバー制採用を示唆した。

 同じ轍(てつ)は決して踏まない。昨季5月以来の5連戦だが、今回は残暑が厳しい。7月の3連戦では、すべて同じ先発メンバーで臨み、2敗1分けで白星を拾えなかっただけに、同監督も「去年とは全然違う。今年は暑いし湿度もある。我々でもきついときがあるくらい」と話すほど。中2日が3度と、過酷さを極める強行日程に、対策を施さないわけにはいかない。

 一方で、選手の出場機会が増えることでチームの底上げにもつながる。初の連勝となった前節清水戦でも、出場停止選手の代役が奮闘。中でも1得点1アシストのMF山本康について、同監督は「ゲームで使いたいレベルのプレーは見せている」と期待を膨らませていた。【栗田成芳】