モンテディオの悩める長身FWが、格下チームを踏み台に完全復活だ!

 今季無得点の山形FW長谷川悠(23)が2日、5日に初戦(2回戦)を迎える天皇杯で、自らのゴールを誓った。リーグ戦開幕直後に右ひざを痛め出遅れたが、コンディションに自信を見せる。「練習試合でも何でもいいんで、1点取りたい」と心境を吐露した。

 昨季リーグ戦で10点をマークしたチーム得点王。だがリーグ戦残り13試合となった現在も、ノーゴールのままだ。「最近アシストとかつぶれ役とかゴールに絡めているし、チームも(3勝1分け2敗と)8月は調子よかったんでいいんですけど…。点を取りたいです」。FWとしての評価は、やはりゴールしかない-。そんな思いを、真剣な表情に表した。

 小林監督は「うちの場合、FWも守備をするのでハードだと思う」と、擁護する。それでも長谷川は、仲間やサポーターの、自らの得点への期待を感じ取る。「先発でも途中からでも『点を取ってこい』ってことで試合に出してもらっていると思う」。

 この日も居残りでシュート感覚を磨いた。「今年、キックの感覚は去年よりいい。練習での動きもいい。あとは試合で出すだけ」と汗をぬぐう。リーグ終盤戦で大暴れするキッカケを、天皇杯で必ずつかんでみせる。【山崎安昭】