右足負傷で戦線離脱中の浦和MF山田直輝(20)が右すねを骨折していたことが6日、分かった。右足腓骨(ひこつ)の亀裂骨折で、復帰まで2~3カ月かかるため、今季中の復帰が絶望となる可能性が高まった。山田直は今年1月の日本代表アジア杯予選イエメン戦で同じ個所を骨折し、6月に復帰したが8月6日の練習中に負傷し戦列を離れていた。

 週1回欠かさず行っていた検査では異常が見当たらなかったものの、先週末に受けた検査で骨折が判明した。山田直は「ショックはない。けっこう長引いていたから心の準備はできていた」と神妙な面持ちで話した。当初は打撲とみられていたため、8月末からリハビリに取り組んでいたが痛みが消えなかったという。

 開幕からけがで離脱していた山田直の復帰を戦力と見込んでいたため、浦和はシーズン途中での補強を行わなかった。長引く離脱に柱谷GMも「けがはつきものだが大きな誤算」と、険しい表情を見せた。ここまでの出場は、リーグ3試合とナビスコ杯1試合のみ。山田直は「ドクターに任せてあるので、自分はやることをやるだけ」と気丈に話した。