モンテディオの三十路(みそじ)FK職人が、川崎Fを倒す-。山形は16日のアウェー戦に向けて、14日に紅白戦を行った。左サイドであうんの呼吸を見せるDF石川竜也(30)とMF宮沢克行(34)が、連動してチャンスを作った。居残りでFK特訓も実施。逆転勝ちした2日のG大阪戦に続き、強豪クラブを連破する構えだ。

 練習でこれまで以上に、機敏な動きで相手を抜く2人。「コンディションはいい」(石川)と言い切れるのは、ともに9日の天皇杯湘南戦に出場せず、疲労回復したからだ。13日に、対戦相手の川崎Fが天皇杯で延長戦(120分)を戦った。運動量で負けるわけにはいかない。宮沢は「やらなきゃいけないことを、やらないとね」と、ハードワークを誓った。

 J屈指の攻撃陣を擁する相手との敵地戦は、苦戦が予想される。だからこそ少ないチャンス、特に相手のプレッシャーを受けないFKを決めたいところ。丁寧にFKを蹴り込んだ宮沢は「どんなチャンスがくるか分からないから、蹴っとかないとね」。石川も「うちが助かると思うから、決めたいね」とニヤリ。ベテランの一刺しで、2連勝を引き寄せる。【山崎安昭】