<J1:東京1-1G大阪>◇第29節◇6日◇味スタ

 東京はFW大黒将志(30)の2戦連続ゴールもG大阪と1-1で引き分け、降格圏脱出とはいかなかった。それでも古巣との初対戦で得点を決めた大黒は「もう1点狙ったが内容は悪くない。今は勝ち点1でも重要」と前向きにとらえた。

 前半はシュート数11-1と圧倒した。その中心に大黒がいた。FW平山との連係もよく、合計15本のシュートのうち、2人で7本を放ち攻撃をけん引した。トリノ時代に指導を受けた日本代表ザッケローニ監督、G大阪時代の恩師西野監督の前での恩返し弾を「絶対決めようと思っていた」と振り返った。

 だが、セットプレーからの失点でドローどまり。この日、15位の大宮、16位の神戸がそろって勝った。勝ち点29で並んだ降格圏内16位の神戸には、得失点差でかろうじて上回る15位。J1残留に厳しい戦いが続く状況は変わらない。