清水の新指揮官に就任したアフシン・ゴトビ監督(46)が、アジア杯決勝進出を決めた日本代表の「魂」を求めた。26日の三保グラウンドでは、初めて2部練習をこなした。前日に引き続き、身ぶり手ぶりで熱血指導。笑顔を絶やさず指揮官自ら動き回った。激しい風に打たれながら、合流2日目を終えたゴトビ監督は「今、一番大事なことはチームにいい雰囲気をつくること」と笑顔で振り返った。

 前夜に行われた日韓戦が、ゴトビ監督のハートを刺激した。延長PK戦の末、未明に決着のついた大接戦を最後までテレビ観戦。今大会、イラン代表監督として準々決勝で韓国に敗れているだけに、その韓国に勝った日本を「ラストに追いつかれたけどPK戦でしっかり勝てた。いいスピリットを持っている。我々もこういうスピリットが欲しい。エネルギー、スピリット、集中力が重要だ」と称賛。そして、チームにも求めた。

 まだ現在は、自身の目で選手の力を見極めている段階。それでも「日本はアジアのトップ。その日本で働けることはうれしく思う」。日本を誇りにしながら、チームを作り上げていく。