INAC神戸が、リヨンと来年2月に業務提携を結ぶことが25日、分かった。文弘宣会長が「仲間ができた感じ。協力関係を強めていけばプラスになることは多い」と明かした。

 来季開幕前の2月に、リヨンの練習施設で春季合宿を行う計画も浮上している。今年2月にはスペイン遠征を行い、バルセロナ・レディースとの親善試合が実現した。しかし寒さでMF澤が肉離れを起こしたこともあり、十分な検討を重ねて決定する。日程の調整次第では、バルセロナや、なでしこジャパンDF熊谷紗希(22)が所属するドイツ1部フランクフルトなども招いて、複数クラブで強化マッチを行う可能性もある。

 文会長は前日24日にリヨンのピエモンタージュ最高責任者と都内で会談した。選手の交流も将来の構想としてあるという。「U-15や18の世代など、小さい時に欧米人との経験を積ませて、大人になってから日本に戻す。なでしこジャパンの強化にもつながる。とにかく底辺を広げていかないと」。年間強化費は両クラブとも約4億5000万円。日仏の強豪クラブがタッグを組む。