<プレナスなでしこリーグ:伊賀2-4INAC神戸>◇第13節◇5日◇名古屋市瑞穂ラグビー場

 INAC神戸が伊賀を破り、リーグ3連覇に王手をかけた。序盤に2点を許したが、なでしこジャパンDF三宅史織(17)がリーグ戦初得点を決めるなど4点を奪い、逆転で勝ち点を36に伸ばした。岡山湯郷に0-3で敗れた2位日テレは、同26で1試合消化が多く、INAC神戸が13日仙台戦(ノエスタ)に勝てばリーグ杯に続く今季2冠が決まる。

 反撃ののろしを上げたのは、JFAアカデミー福島に在籍し、7月から特別指定選手としてINAC神戸でプレーする17歳DF三宅だった。前半35分、CKをMF澤が頭で折り返し、右足でダイレクトボレー。前節に今季初黒星を喫し、リーグ戦での連続無敗記録が48試合でストップ。この日も前半13、14分に連続失点するまさかの展開となったが、17歳が救った。

 「早い時間帯だったし、あきらめの気持ちはなかった。澤さんがいいボールを折り返してくれたので当てるだけだった。得点が結果につながってよかった」

 三宅のゴールで勢いを取り戻し、FW川澄の今季9点目など計4点で逆転勝利。公式戦で2点以上のリードを許したのは、1-4で敗れた10年10月11日の日テレ戦以来、約3年ぶりだったが動じない。3連覇へ王手をかけた。

 三宅は中国で行われるU-20女子W杯アジア予選を兼ねるAFC・U-19女子選手権に参加するため、13日仙台戦、19日浦和戦は欠場する。9月のナイジェリア戦でA代表デビューした17歳は「優勝の瞬間にいなくてもいい。早く優勝してほしい気持ちが強い」と、先輩たちに思いを託した。【福岡吉央】