<全国高校サッカー東京都大会:修徳4-3成立学園>◇16日◇Aブロック決勝◇味の素フィールド西が丘

 修徳が2大会連続9度目の全国選手権出場を決めた。延長後半3分。途中出場のFW関秀太(3年)が右足のアウトサイドで決めて勝利した。卒業後のエストニアでの武者修行前に、まずは全国で暴れる。

 落ち着き払ったシュートが、ここ一番で飛び出した。延長後半3分、右サイドでボールを受けた関は、FW田上とワンツーで抜ける。DFを振り払い、ゴールラインに並行するようにえぐると、難易度の高い右足アウトサイドでゴール左隅に流し込んだ。「自分でも無意識に蹴り込んだ」。感覚に身を任せた決勝弾で2大会連続出場へ導いた。

 これで全国切符を手にして高校サッカー生活がまだ続く。実は卒業後、エストニアへの単身サッカー武者修行することを決断。「欧州では強い国ではないけど、そこで活躍をして注目されるようになりたい」。FIFAランク99位の同国からのステップアップするつもりだ。修徳でも前への推進力を評価されたのは3年になってから。はい上がってここまできた。全国選手権が開幕する12月30日は18歳の誕生日。例年東京代表の1つが任される。「誕生日に国立でゴールを決められたらいい」。全国でも1つ1つはい上がっていく。