J2札幌DF日高拓磨(28)が18日、札幌ドームサブグラウンドでのチーム練習に完全合流した。15日の前節鳥取戦で2月に骨折した左すねの痛みを訴え、16日は練習を休み精密検査を受けた。まだ軽い痛みが残るが21日古巣鳥栖戦(ベアスタ)出場を目指し復帰。エース古田との連係で右サイドを制圧し昨年3月28日岡山戦以来、419日ぶりの2連勝に貢献する。

 日高の鳥栖戦出場にゴーサインが出た。まだ痛みはあるが骨に異常はなく「もうやれます」と戦列復帰に意欲を見せた。初めて臨む古巣との対戦だけに高ぶるものもある。プロ入り後は昨季まで鳥栖一筋。06年から5シーズン130試合に出場した。それだけに「どんな感じか想像できないけど当然、気合は入りますね。ブーイングも歓迎です」と闘志を見せた。

 石崎監督も日高のプレーを今季初連勝のポイントとした。この日の8対8の守備練習について「日高と古田の右サイドの守備を修正したかった」と説明。鳥取戦は右クロスから2点目をアシストも、守備では後手に回り課題を残した。日高自身も「もっと自分が後ろから古田を動かして、いい位置で奪って攻撃につなげるようにしたい」と攻守両面での連係強化を目指す。

 今季流れからの2得点は、いずれも日高と古田の右サイドから生まれたもの。古田も「日高さんとのコンビで崩す場面を増やしてサイドで主導権を握りたい」と言った。イケメンコンビの華麗なパス交換で、初のアウェーゴールを狙いにいく。【永野高輔】