<J1:仙台1-0山形>◇第12節◇22日◇NDスタ

 絶対に負けてはいけない「みちのくダービー」を落とし、山形サポーターの怒りは頂点に達した。試合終了直後、スタジアムをあいさつしてまわるイレブンに「早く来いよ」「やる気あんのか、こらっ!」と思いの丈をぶつけた。しまいにはペットボトルの水をぶちまけ、応援グッズのマフラータオルを投げ付ける始末。事態を重くみた山形側は川越理事長がスタンドまで足を運び、頭を下げた。

 J1では初の3戦連続完封負け。まして相手が同じ東北のライバル仙台とあっては、サポーターも黙っていられなかった。昨年9月19日のダービーに0-2で敗れた時も、今回と同じ3連敗目。週明けにはサポーターから「結果がすべて。根性を見せろ」と書かれた横断幕が練習場に貼り付けられた。チーム関係者は「サポーターの皆さんの熱い気持ちはわかる。でも選手もスタッフも一生懸命やっているし、難しい」と頭をかいた。流れを変えるには白星しかない。【湯浅知彦】