山形は26日、天童市内でアウェー甲府戦(28日)を想定した紅白戦を行い、FW長谷川悠(23)とFW古橋達弥(30)が前節仙台戦(22日)に続いてトップでコンビを組むことが濃厚になった。

 3戦連続完封負けと苦しいチームを、山梨出身の長谷川が救う。J2時代に甲府との対戦はあるが、J1では初めての凱旋(がいせん)。「中学の時までしかいなかったけど、山形と雰囲気が似ている」と懐かしそう。戦国時代の名将・武田信玄のお膝元でもあり、「やたら信玄のことは詳しくならった気がする」と少年時代を振り返っていた。

 旧友にも負けない。甲府MF柏とは小学時代に同じチームでプレーしたことがある。ポジション的に直接対決はなさそうだが、「あいつに決められないように、(DF陣に)頼んでおきます」と冗談交じりに話した。誰もが認める勝利は長谷川のゴールで勝つこと。故郷に錦を飾り、連敗を止める。【湯浅知彦】