浦和は6日の山形戦(NDスタ)において、FW原口元気(20)MF山田直輝(21)DF高橋峻希(21)の同時スタメン出場が濃厚になった。08年高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会優勝メンバーの3人のスタメン出場そろい踏みは初めて。

 高橋がビルドアップし、山田直がパスを出し、原口が決める。山田直は「ユースの時から、僕と(高橋)峻希が汗かき役で組み立てて、後は原口に頼んだ、という形だった。これはずっと変わらない」。3人は浦和ジュニアユースからユースを経て、トップチームに昇格。山田直と高橋は共にプレーして9年目、1学年下の原口は8年目になる。

 トリオがそろうと、リズムが変わる。2日のG大阪戦では、原口と高橋が先発。後半21分から山田直が投入されると、コンビネーションで相手を圧倒。同32分、高橋のクロスを原口が頭で合わせて同点弾。原口は「峻希ならあそこにクロスが来ると思った」。ユース出身の息の合ったプレーだった。

 山田直には今季3試合目の先発の機会になる。全試合先発出場のMFマルシオ・リシャルデス(29)が5日の前日練習を回避。柱谷幸一GMは「疲労がたまっていて、もも裏が痛いそうだ。無理をせず次節まで1週間休む選択をした」と言った。

 ペトロビッチ監督(45)は山形戦を「上に上がるターニングポイントの試合」と、位置づけた。【保坂恭子】