浦和のMF山田直輝(21)が25日、練習にラグビーボールを持ち込み、器用なボールタッチを披露した。変化が不規則な楕円(だえん)形だが、器用な足さばきでリフティングは30回以上続いた。ボールには、先日のラグビーW杯で優勝したニュージーランド代表の愛称オールブラックスのロゴ入り。プロ入り後初の優勝がかかるナビスコ杯決勝(29日)前にラッキーアイテムを手に入れた。

 ラグビーボールは“原点”。北浦和少年団在籍時に「ラグビーボールで20回以上リフティングを成功させる」と課題を与えられ、1週間猛練習してクリアしたことがあった。

 今季はリーグ後半戦になり出番が増え4試合連続出場中も、ボールタッチがいまひとつだった。その時、「原点を見直してみよう」と思い立った。9月下旬からスポーツ用品店を探し回ったが見つからず、メーカーに頼み手に入ったのは23日。久々の感触に「いきなり30回前後もリフティングが続いたので、(少年団時代より)少しはうまくなってるのかなと思った。1週間練習して、40回以上を目指す」と、笑顔で話した。【保坂恭子】