山形は、11月3日の神戸戦(ホームズ)に勝てなければJ2降格が決まる。低迷したチームの中で、苦悩し続けたのはFW長谷川悠(24)。昨季までの15番からエースナンバーの「10」を背負った今季は、ここまで19試合で2得点。背水の一戦を前に、重い口を開いた。

 長谷川

 チームに良い結果や影響を与えられた印象がない。非常に申し訳ない。けがも含めて、自分の悪いところが出てしまった。

 先輩に対して、呼び捨てやため口を聞いてもとがめられない。チームメートからの信頼の証しでもある。長谷川もしっかりと自覚している。1得点に終わった昨季同様、今季も決してデキが悪いわけではなかった。前線で相手DFに仕事をさせず、つぶれ役に徹すること、ロングボールのターゲットになること。与えられた役割はきっちりこなしている。それでも周囲は09年にJ1で10得点した時と比較する。

 長谷川

 自分が点を取らなきゃ、チームが乗ってこないのはわかっている。今年はそこも(17位という順位に)響いていると思う。去年も今年も、その前と比べて全然調子は悪くないんだけど…何なんだろう。

 答えが出ずとも、神戸戦(ホームズ)で降格が決まる可能性がある。「点を取ることを考えてやるだけ」。10番には、目に見える成果も求められる。【湯浅知彦】