磐田は2日、次節浦和戦に向けて1時間の最終調整を行った。先週まで別メニュー調整を続けていたMFロドリゴ・ソウト(28)とMF山田大記(22)が完全復活し、浦和戦での先発出場が確実となった。DFラインにケガ人はなく、FWもエース前田とFW山崎の2トップが出場する予定。勝てば、甲府の結果次第では残留が決定する一戦でベストの布陣がそろった。

 柳下正明監督(51)は「雰囲気にのまれず、落ち着いてやること」と、平常心で戦う重要性を説いた。相手は降格争いをするチーム。前半序盤から死に物狂いでプレーしてくることは必至だ。熱狂的なサポーターが多く、完全アウェーの状況になることも否めない。それでも、ロドリゴソウトは「立ち上がりを集中して入れば大丈夫。とにかく勝ちにいくことが大事」と表情を引き締めた。

 10月31日には吉野社長の呼び掛けで、選手全員で食事会を行い、結束力を強めた。GK川口能活(36)は「みんなと同じ時間を共有し、気持ちを1つにするという意味では良かった」。リーグ優勝とACL出場権獲得は消滅したが、最低限の目標でもある残留はまだ達成されていない。大一番に向け、貴重な戦力が戻りベストメンバーとなった。もう負けられない。【神谷亮磨】

 ◆磐田の残留条件

 白星を挙げ、現在16位の甲府が今日の横浜戦で引き分けか負ければ、J1残留が決定する。