仙台が誇る優秀選手トリオが、久々のそろい踏みとなりそうだ。仙台は13日、泉サッカー場で17日の天皇杯4回戦(対C大阪)に向けて練習を再開した。左太もも裏肉離れのため戦列を離れていたDF角田誠(28)のスタメン復帰が濃厚。GK林卓人(29)DF鎌田次郎(26)と合わせて、リーグ優秀選手に選ばれた3人がそろってスタメン出場するのは11月3日の広島戦以来となる。自慢の堅守に、もはや死角はない。

 満を持して、リーグ最強守備の立役者がそろう。11日の練習試合(対横浜)で実戦復帰を果たした角田は威勢が良かった。「(回復は)順調じゃないですか。天皇杯は負けたら終わり。もうちょっとサッカーしたいんで、勝ちたいですね」。リーグ最終節(3日)の強行出場も可能だった中で、天皇杯に向けた回復と調整に専念してきた。手倉森監督も「練習試合ではノーミスだったからね。ゲーム勘は衰えてない。それにリーグ終盤を休んだ分だけ、あいつが一番試合に飢えてる」と、状態に太鼓判を押す。

 今季リーグ最少の25失点という仙台の堅守は、チーム全員の意思統一ができていた結果。そんな中でも、リーグ優秀選手に輝いた3人の貢献度は特別だった。角田は「今は誰が出ても大差ない」と謙虚に話して総合力の高さを強調したが、復帰は心強い限りだ。鎌田が「今年の活躍ぶりを見れば(チームに不可欠なのは)誰もが認めるところ」と言えば、林も「中盤で高さがあってヘディングではね返せる。1対1にも強いし、ボールを握れる。チームを引き締めてくれる選手」と絶賛。優秀選手2人からも一目置かれる男が戻り、自慢の守備がより強固になるのは間違いない。

 C大阪はJ2時代からしのぎを削った、ライバルのような存在。林は「攻撃の好きなチーム。お互い知ったもん同士の対戦だし、アウェーで難しい試合になる」と警戒を強める。それでも、役者はそろった。自信をもって敵地に乗り込む。【亀山泰宏】