仙台が一瞬、ヒヤリとさせられた。14日、泉サッカー場で全体練習を行ったが、MF関口訓充(25)が体調不良のため欠席。17日の天皇杯4回戦(対C大阪)に向けて不動のレギュラー離脱の危機かと思われたが、幸い大事には至らなかった。その上で手倉森誠監督(44)は「今は誰が出ても大丈夫」と話し、不測の事態が起きても総合力で乗り切れると自信を示した。

 いつもグラウンドでひときわ大きな声を張り上げる関口がいない。何らかのアクシデントによる緊急事態かと思われたが、手倉森監督に焦る様子は一切なかった。報道陣に関口不在の理由を聞かれると「今日、青い顔してたからね。休ませた」と説明しながら、なぜか苦笑い。17日の試合についても「大丈夫だと思うよ」と、間髪入れずに明るい見通しを示した。

 関口の症状はそれほど重くないようで、天皇杯出場に問題はないとみられる。ただ、手倉森監督に動じる気配がない理由はそれだけではないようだ。何より、控え組を含めたチーム全体の状態に手応えを感じている。「今は誰が出ても大丈夫だからね。選手たちにもそういう話はした」と強調した。

 11日に行った横浜との練習試合(45分×2本)では幅広いメンバー起用でそれぞれのコンディションを確認したが、全員が質の高いパフォーマンスを披露したという。特に好調さを買って1本目でスタメン起用したMF武藤は、ゴールという結果で応えた。万が一、関口が出られないような状況に陥ったとしても、十分に穴を埋められるメドは立っている。

 相手のC大阪は、指導者資格取得のため欠場する見込みだったFW播戸の出場が決まった。仙台にとっては脅威がひとつ増えた形になるが、手倉森監督はこの情報についても不敵に笑うだけだった。絶好調のチームを率いて、J2時代からのライバルとぶつかる。それなら、相手にもよりよい状態で来てほしい。自信みなぎる指揮官の表情は、そう言わんばかりだった。【亀山泰宏】