清水の元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリ(34)が、人生初の「クリスマス勝利」を誓った。左ふくらはぎの治療のため、10日から一時帰国していたスウェーデンから前日19日に再来日。20日、練習に合流した。対人プレーは回避したものの、全力ダッシュやMF山本真に直接指導するなど、回復ぶりをアピールした。ユングベリは「今はいい調子でやれている。先発で出るつもりでやる」と、1カ月ぶりの復帰に照準を合わせた。

 11月26日のリーグ鹿島戦以来のプレーとなる天皇杯準々決勝C大阪戦(金鳥スタ)は、自身にとって初体験の1戦になる。「24日の試合は初めて。イングランドで26日にやったことはあるけど。試合が終わってからシャンパンでクリスマスを祝いたい」と、聖なる夜を勝利で飾るつもりだ。そのために、スウェーデンでは医療とリハビリが一体となった施設で治療に励んできた。

 再来日直前には、約5キロのランニングをこなし、復帰にメドをつけて戻ってきた。「今日、外でサッカーをやれたことがうれしい。(決勝までの)3試合にできるだけ多く出たい」と元日まで走り抜ける。【栗田成芳】