清水のMF小野伸二(32)が19日、チームに再合流した。発熱のため18日の練習を休んだが、休養1日で復帰。ミニゲームなどで精力的な動きを見せた。

 前日の体調不良を感じさせない、軽快な動きだった。この日グラウンドに戻った小野は、フリーマン1人を置いた10対10の“紅白戦”は回避したが、その後に行われた15分間の11対11のミニゲームでは常に指示を送るなど、チームをけん引。それだけでなく強烈なシュートを放って存在感を示した。アフシン・ゴトビ監督(47)も「動きも問題なく、非常に良かった。いつも通り、練習にエネルギーを与えてくれた」と話すと、小野も「もう大丈夫です」と笑顔を見せた。

 21日から香港で行われる「2012・アジアン・スーパー・チャレンジ・カップ」についても「問題ありません」と出場へ意欲を見せた。昨年、11月10日の練習中に左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。全治4週間の診断を受けながらも、テーピングで固定するなどして同29日には部分合流を果たした。現在も痛みが残り「あと1カ月ぐらいはかかると思います」と、完治には至っていない。それでも「右足で何とかやります」と力強い。昨年に続き、今季も主将に指名された小野がチームの先頭に立っていく。【前田和哉】