浦和のMF小島秀仁(19)が、若手の出世頭になる。宮崎市内で1次キャンプ3日目の25日、ゲーム形式の練習では主力組に入り、MF鈴木とボランチを組んだ。昨季はリーグ戦6試合、ナビスコ杯5試合に出場。高卒新人1年目にして、A契約に移行した。

 今季、チームは日本代表MF阿部を獲得し、守備的MFのレギュラー争いは激化する。小島は「意識はしていない。プロなら、ライバルはいる。そこで負けないことが大事」と強調。

 ペトロビッチ監督は、若手を積極的に起用する指導方針だ。広島監督時代の1年目には、ユースから昇格して2年目だったMF柏木らをスタメンに抜てき、主力に成長させた。監督はこの日、「シュウト、周りを見ろ!」と小島を名指しで指導。「いろいろな組み合わせを試しながら、その中で選手の能力を見ていく。あと2週間くらいしたら、はっきりするだろう」と明言。小島のサバイバルレースはこれからが本番だ。【保坂恭子】