<アジア・スーパーチャレンジ杯:城南一和5-1清水>◇決勝◇27日◇香港スタジアム

 清水が韓国で7度リーグ制覇している城南一和に敗れ、準優勝に終わった。開始5分で失点すると、前半だけで立て続けに4点を失った。立て直しを図ったアフシン・ゴトビ監督(47)は膝に故障を抱えるMF小野伸二(32)を前半27分で投入する積極策。それでも同37分にはDF岩下敬輔(25)がレッドカードを受け退場するなど数的不利まで抱える苦戦だった。

 開始と同時にMF河井陽介(22=慶大)が起用されるなど、後半は若手が貴重な経験を踏む場になった。同22分にはFW伊藤翔(23)が一矢報いるゴールを決めた。伊藤は「やっていることが間違っていないことは分かった」と自信を深めた。

 ゴトビ監督は試合後「失点の場面を除けば我々の質の高さが見て取れたと思います」と強気に話した。昨年末、天皇杯準々決勝敗退後、約3週間の休暇期間を経てから始動後1週間で韓国、中国、香港のチームが参加する同杯出場を終えたゴトビ監督は「日程は難しいものがあったが、スタイル、戦術、国の違うクラブと戦う、いい経験になった」と来年以降の参加も希望した。

 清水は27日に帰国。30日から三保グラウンドで練習を再開する。