20年目のJリーグ(J1)が今日10日、各地で開幕する。05年以来7年ぶり2度目の優勝を目指すG大阪は、ホーム(万博)に神戸を迎える。今季の開幕戦となった6日のACL浦項戦で0-3と完敗したことを受け、セホーン監督(61)と呂比須ワグナーヘッドコーチ(43)は選手に闘魂を注入。危機感を持つ選手たちも自主的にミーティングを開き、開幕での関西ダービーに向け、気を引き締めた。

 優勝候補のG大阪が危機感たっぷりで開幕戦に挑む。この日、非公開練習前にミーティングを行ったセホーン監督は、前日に続き、ACLで覇気のなかった選手たちに喝を入れ、開幕戦白星奪取を厳命した。

 「ACLでは姿勢、活気という意味で相手が上回っており、油断して自分たちで自滅してしまった。だが、選手たちには修正すべき点を話した。今度は違う姿勢で臨めると思う。勝っていいスタートを切り、前回の悪い試合のイメージを拭い去りたい」

 6日のACL浦項戦ではミスが重なり、プレーが消極的になったことで本来の力が発揮できなかった。呂比須ヘッドコーチも「メンタル的に激しくやること。悔しさを感じないといけない」と、選手たちの尻をたたいた。

 練習後には、主力選手を中心に選手間ミーティングを再度行い、気を引き締めて試合に臨むことを再確認。MF遠藤は「1人1人の意識の問題。チームとしてよりアグレッシブにいければ」と話し、DF今野も「戦う気持ちを持って球際で負けないようにしたい」。DF中沢も「こんなに怒られたことはない。オレらがやらなきゃいけない」と、気合を入れた。

 神戸には昨年までG大阪でプレーしたMF橋本もおり、手の内は知られているが、負けるわけにはいかない。今度こそG大阪本来の攻撃サッカーを披露し、開幕白星をつかみにいく。【福岡吉央】