“マルキのいぬ間に…”で開幕連勝スタートだ。仙台が17日のアウェー横浜戦に向けて15日、泉サッカー場で紅白戦を行った。昨季4位の仙台と5位横浜。ただでさえ実力の拮抗(きっこう)した激戦となりそうだが、さらなるモチベーションがある。震災の影響で仙台を昨季途中に退団したFWマルキーニョスが、今季から横浜に加入。腰痛のため土曜日の試合は出てこない可能性も高いが、手倉森誠監督(44)は「みんな、マルキがいない間に仙台は変わったんだぞと示したいと思っている」と対抗意識を隠さなかった。

 実力を知るだけに、DF陣はマルキ不在を歓迎ムードだ。左サイドバックに入るDF田村は「マルキとやってみたかった部分もちょっとはあるけど、やっぱり去年の紅白戦なんかでも相手にすると怖かった。ボール取れなかったからね」と振り返る。鎌田も「経験があって年齢を感じさせない選手。それは出ない方がいいですよ」と苦笑い。一方で「警戒するところは他にもいろいろある」とも話すなど、当然気を緩めてはいない。あれから1年。かつての助っ人に、仙台の結束力と進化したサッカーを見せつける。【亀山泰宏】