<J1:清水0-0川崎F>◇第17節◇7日◇アウスタ

 クラブ創設20周年記念試合だからか…。通算1000ゴール、それとも6戦勝ちなしのプレッシャーか…。雨上がりの蒸し暑さも重なり、清水イレブンが精彩を欠いた。

 前半22分、ゴール前の競り合いのこぼれ球にMF小野伸二(32)が右足を振り抜いたが、枠を大きく外れる。同32分には、FW大前とのワンツーで抜け出したFWアレックスが、MF河井陽介(22)の決定機を演出。しかし、相手DFに阻まれた。時間だけが淡々と経過する状況に、アフシン・ゴトビ監督(48)はハーフタイムに「記念試合だぞ!

 もっと集中して勝ちにいけ!

 持っているものをすべて出せ!」と、選手を激しく鼓舞。迎えた後半11分、FW高原とFW高木を同時投入したところから攻撃に勢いが生まれ始めた。

 同18分、高原が強烈な反転シュート。同27分、DF李のクロスを待ち構えたフリーの大前が頭で合わせた。同34分にも再び、李のクロスに高原が頭から飛び込んだ。ただ…。DF陣の4戦ぶり完封も報われず、前節大宮戦同様に最後までゴールネットだけが揺れなかった。記念試合を白星で飾れずにこれで7戦勝ちなし。メモリアル弾も、またもお預け。どうしても結果がついてこない。清水が、もがき苦しんでいる。【前田和哉】