若きゲームキャプテンが節目の一戦を迎える。磐田MF山田大記(23)は、9月1日の広島戦でJ通算50試合出場となる。スタメンは確実で「いつも通りやれば負ける気はしない。とにかくホームなので勝たなければいけない」と力強く話した。

 磐田の将来を担う逸材は入団時から背番号10を背負った。2年目の今季はクラブ史上最年少で主将を任され、昨季以上の期待と重圧と闘ってきた。それでも「覚悟はできているし、強いジュビロにしたい」と結果を残してチームをけん引。すでに昨季の5得点を上回る7得点をマークし、リーグトップの得点数を誇る攻撃陣の中心になっている。

 前節柏戦では10試合ぶりの得点も生まれ、チームは約3カ月ぶりの連勝を収めて4位につけている。ネットを揺らす感覚を取り戻し「気持ちは楽になった。いいイメージのまま試合に入れる」。さらに、試合当日は同期入団で親友のFW金園の誕生日。山田は「決めなければいけないですね」と、骨折から復帰を目指す戦友にささげる1発を誓った。自らの記念試合は首位広島との上位対決。絶対に負けられない。【神谷亮磨】