名古屋が10年W杯日本代表の新潟FW矢野貴章(28)の獲得に動いていることが27日、分かった。ここまで新人以外に目立った補強はなかったが、水面下で前線の核となり得る大物の獲得に動いていた。Jリーグ関係者によれば、J1複数クラブの激しい争奪戦となっているが、名古屋が優位に立っているという。

 今季はリーグ7位に終わり、天皇杯も準々決勝で敗退。エースFWケネディが腰を痛めて満足にプレーできなかったことが響いた。ケネディは11月に腰の手術に踏み切り現在は母国でリハビリ中。来季開幕には間に合う見込みだが、コンディションがどこまで戻るかは不安だ。高さと強さを兼ね備え、採用する3トップならどこでもプレーできる矢野が加われば、前線の厚みが一気に増しそうだ。