鹿島が将来のエース候補として、筑波大FW赤崎秀平(3年)の獲得に乗り出していることが1日、分かった。身長は174センチと高くないが相手の背後をとる動きにたけた点取り屋。クラブ関係者が「斜め45度ぐらいからのシュートがすごくいい」と評価するキックを武器に、昨年の関東大学1部リーグでは17ゴールで得点王を獲得した。

 佐賀東高時代にはU-18日本代表に名を連ね、当時は浦和が獲得に動いた。進学を希望したためプロ入りは見送ったが、筑波大では1年時から全日本大学選抜に選ばれるなど順調に成長。浦和、清水も興味を示しているという。

 鹿島は昨季リーグ50得点(7位)止まりで、11位に終わった。甲府からJ2得点王のFWダビを補強するなど、決定力不足の解消に着手。ただ純粋なFWは大迫、ジュニーニョだけとやや手薄だ。数年後を見据え、赤崎の獲得に乗り出したとみられる。

 ◆赤崎秀平

 あかさき・しゅうへい。1991年(平3)9月1日生まれ。佐賀東高3年で全国高校選手権に出場し、1回戦敗退も大会優秀選手に選出された。09年にはU-18日本代表。推薦入試で10年に筑波大入学。1年から全日本大学選抜。174センチ、70キロ。FW。