浦和の13年最初の公式戦は、縁起のいい緑ユニホームで挑む。明日26日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、アウェーの中国・広州恒大戦で緑色を着用する。ホームチームが赤のシャツ、白のパンツのため浦和はアウェーの白ではなく、緑が採用された。

 21年目で初めて採用された緑色は、前身の三菱重工サッカー部が1969年に日本サッカーリーグを制した時のユニホームカラー。浦和といえば赤。三菱自動車時代から続く、伝統の赤のイメージが強い。だが歴史をひもとけば緑は欠かせない色。

 ホームの赤、アウェーの白に続く、サードの位置づけだが、今年の初戦でいきなり披露される。22日のキックオフカンファレンスでMF阿部勇樹(31)は「浦和といえば赤だけど、そういう色(緑)も含めて浦和と思ってもらえるようになれば」とACL初戦での活躍を誓った。

 浦和イレブンは24日、成田空港から広州へ向かった。多くの荷物の中には、緑色のユニホームだけでなく、不測の事態に備え、白のアウェーモデルも積み込まれた。

 浦和がACLに出場するのは08年以来、5年ぶり。07年には予選リーグから無敗でアジアの頂点に立った。6年ぶりの優勝へ緑のユニホームをまとい、浦和がアジアの舞台に飛び立つ。【高橋悟史】