<J2:G大阪0-0横浜FC>◇第3節◇17日◇万博

 G大阪が横浜FCと引き分け、ホームでの今季初勝利を逃した。DF今野泰幸(30)が今季初めてボランチで出場し、MF遠藤保仁(33)と日本代表コンビを組んだが、勝利に導けなかった。G大阪は1勝2分けで5位。2人は試合後、日本代表のためにクラブを離脱した。神戸は唯一開幕3連勝で首位を守り、京都は今季初勝利で7位。

 G大阪が横浜FCとホームで無得点の引き分け。長谷川監督は「攻撃力を生かすため」にDF今野を昨季の天皇杯決勝以来、今季初となるボランチで起用し、遠藤との日本代表コンビを組ませた。だが、固い守備を崩せず、開幕京都戦に続き、またもホームで痛い引き分けとなった。

 後半のシュートはわずか2本。守備は今季初の無失点だったが、不完全燃焼の結果に、遠藤は「勝ち切りたかったが、後半はうまくボールを回せなかった」。今野も「なかなかチャンスもなく、難しい試合。引き分けは妥当な結果」と話した。

 J2ぶっちぎりの優勝を狙う長谷川監督は開幕前、5勝2敗ペースの勝ち点90を目標に掲げたが、現実は3試合で勝ち点5。順位も3位から5位に落ちた。指揮官は「内容的には上がっている」と話すが、簡単には勝ち切れないのが現状だ。

 代表組2人は試合後、26日のW杯アジア最終予選ヨルダン戦(アウェー)に向け、休む間もなく合宿地カタールへと出発した。20日の熊本戦、24日の千葉戦は代表組を欠いた中での試合となる。遠藤は「勝ち点6を取ってくれると信じている」と、仲間に2連勝を託した。【福岡吉央】